2010.12.3
今日は月に一度の町田駅へ行く日。睡眠クリニック、美容室、耳鼻科をめぐる日だ。睡眠時無呼吸症候群の治療経過は順調で、このままいくと数ヶ月でマスクを取ることができるかもしれないと言われた。計測結果が先月よりさらに良くなっている。2ヶ月ほど前に耳鼻科へ行って、点鼻薬を差してから寝るようになったことにかなり大きな影響があるようだ。このまま良くなっていけるように、毎日ちゃんとマスクをして寝るようにしたい。
美容室でいつもの人にカットしてもらう。美容室には月に何度か鋏屋さんが来ていて、研いで貰う鋏を出したり新製品を見せて貰ったりするらしい。先日、勢いで10万円もする鋏を買ってしまったといって、誇らしげにその片方の刃がクシ状になっている鋏を見せてくれた。素人目には青い飾りが入っていてキレイだなぁくらいしか違いがわからないが、やはり切れ味や仕上がりが全然違うのだそうだ。道具にこだわって仕事をしている人を見るとなんだか嬉しくなってしまう。
次は耳鼻科。診察台の上に乗り、鼻のとても奥の方をぐりぐりとやられながら「今日手術していく?」と聞かれ「はい」と答えると、その場で手術が始まった。以前も書いたが、手術といっても30分ほどで済んでしまう簡単なやつで、正しくは「下鼻甲介化学剤手術」とかいうらしい。下鼻甲介(かびこうかい)というのは鼻の中の粘膜がある部分のことで、ここに薬を塗って粘膜の腫れを長期にわたって抑制し、鼻づまりや花粉症を改善するという手術だ。すでに海外では実績があり、効果は人によっては3年以上持続することもあるらしい。手術に要する時間はほとんど待ち時間で、スプレーによる麻酔>10分待つ>ガーゼによる麻酔>15分待つ>薬を塗る、で終了。国保加入で3割負担なので耳鼻科で払うのが6千円、処方された痛み止めや抗生物質などの薬が1600円くらい。薬を塗られた直後からぴりぴりと痛みがあるが、ズキズキというほどではない。夜になって麻酔が切れたのかちょっと痛みが強くなってきたので、食後に飲む薬と一緒に痛み止めも飲んだ。
僕は昔から鼻がよく利く方で、とてもわずかな匂いにも敏感に反応し、悪臭にはとても耐えられないという性質で、良くも悪くもそれが自分らしいところだと思ってきた。手術をしたことでこの性質は変わってしまうのだろうか。それは少し気がかりだ。
2010.12.12
余計な光がレンズに入るのを防ぐため、メガホンのような形のレンズフードとか、レンズの前にかぶせるフィルターといったものがカメラのレンズには取り付けられるようになっている。レンズに余計な光が入ると、レンズフレアという光点が写真に映り込んでしまったり、写真全体のコントラストが低くなったりしてしまう。でも実際のところ、レンズフードやフィルターをつけるとカメラがかさばり、持ち歩きにくくなる。だいたいフードやらなんやら、どんだけ効き目があるんだ?と思って撮り比べてみたのが1年前。結果、違いはよくわからなかった。若干の色味の違いはあるが、よく見比べてみないとわからない程度。おそらく昔のレンズは技術が未熟だったためにレンズフレア等が起きやすかったのだろう。最近のレンズは単体でも問題が起きにくいようだ。それ以来、持ち歩きを優先して、フードもフィルターもつけずに使っている。レンズに傷を付けないよう気を遣う必要はあるけれど。
2010.12.15
昨日一昨日と雨が降ってから、東京にもようやく冬らしい寒さがやってきた。空気が澄んで、真っ白な富士山の頂上がきれいに見える。
鼻の手術をしてからずっと鼻水ときどき鼻血が出ているが、鼻の通りはよくなってきている気がする。朝の散歩では、通りがよくなりすぎたせいか、鼻の奥の方まで乾燥した空気が届いてヒリヒリ痛むくらいだ。
3年ぶりに曙橋の商店街にあるインド人のインドカレー屋でカレーを食べた。お香の香りは嫌いじゃないがちょっと焚きすぎだと思った。なぜかやたらとおかわりのナンがいるかどうか聞かれた。「小さいのをください」と言ったら大皿くらいの大きさのナンが出てきた。でもうまかった。
仕事はまぁまぁ順調だろうか。コアなウェブサービスの刷新作業を始めるにあたって、その設計を話し合いながら決めている。今までがあまりに自転車操業的な業務形態で、プログラム全体が全く整理されておらず、保守が困難な状況に陥っているので、自分なりに考えてきた合理的なサイト全体の構成を取り入れさせてもらうことにした。これがうまくいけば、これからの開発はずっと楽になるだろう。
別の部署の部長は3年前と変わってないのだが、相変わらず早口で何を言っているのかわからない上に人の話を聞いてなくて面白い。
2010.12.19
スキャナつきのプリンターに買い換えたので、古いプリンターもスキャナーも要らなくなったことだし、この際もうずっと使っていない古いWindowsのパソコン(本体とCRTモニター)も一緒に処分することにした。
住んでいる市によって違うようだが、パソコンと周辺機器の処分方法はここ数年で大きく変わったようだ。以前は全部まとめて不燃ゴミになったはずだが、町田市ではパソコン本体とその付属品およびモニターはメーカーに送付して処分してもらうことになっており、それ以外のスキャナやプリンター等の周辺機器は不燃ゴミとして出すことになっている。なんでも2003年9月30日以後に発売されているパソコンの価格にはPCリサイクル料金というのが含まれていて、それ以前に買ったパソコンを処分したい場合は、そのメーカーにリサイクル料金を支払って処分してもらわなければならないらしい。そういうわけで、2001年頃に買ったパソコン本体とモニターは処分料を払ってソニー行き、プリンターとスキャナーは不燃ゴミ行きとなった。10年もの間よく働いてくれてありがとう。
ソニーのウェブを調べてみると、ソニーらしくない感じのリサイクル案内のページを発見、ここから依頼することができた。リサイクル料金は本体が3千円、CRTが4千円で合計7千円とけっこうな値段。まあ精密機器をバラバラにして再資源化する手間を考えると妥当な金額かもしれない。
申込後しばらくすると、エコゆうパックの伝票2枚と手順書の入った封筒が送られてきた。回収対象はパソコン・モニターとそれらの付属品(キーボード・マウス・電源ケーブルなど)だけで、取扱説明書などは入れないでください、とある。本体とモニターは別々に送付しなければならず、箱か袋に入れた上で伝票を貼り付けなければいけないようだ。引き渡しは持ち込みもできるが、集荷してもらうこともできる。というか19インチのCRTモニターを郵便局まで持って行くのはかなり厳しい。
しかし再資源化によって得られる資源と、再資源化するのに必要な資源とではどちらが上なのだろうか…
2010.12.21
古いパソコンの処分をメーカーが責任持ってやるのはいいけど、リサイクルするだけの価値はあるんだろうか?ただの「エコしてます」ポーズなんじゃないの?と思っていたら、ちょうど今日の新聞にリサイクルに関する記事が出ていた。捨てられた電子機器には希少金属が多く含まれていて「都市鉱山」と呼ばれており、この中から希少金属を回収して収益化しようとする自治体の取り組みの紹介。
世界の希少金属埋蔵量のうち、金なら16%、銀なら22%もが電子機器の一部として日本に蓄えられている。これらをなんとか取り出して有効に使いたいと思うのは当然のことだ。しかし現状では、やはり効率的なリサイクルにはほど遠いようだ。調布市の取り組みの例では、ごみを収集し、作業場へ運び、作業員が分解し、金属を回収して年間30トン。業者に引き取ってもらうことで発生する年間収入は、なんとたったの90万円。また秋田県では県全域で回収事業をしており去年は28トンを集めたが、「効率的に金属を取り出すには量を集めることが重要で、採算に乗せるには現在の100倍の量が必要」、つまり年間2800トン集めてようやく利益が出るということだ。
一番の課題になっているのは収集コストで、国の回収モデル事業を行っている江東区ですら、回収箱からの収集運搬費だけでも数百万円かかっており、採算をとるどころの話ではない。また分解行程もまだまだ効率的ではなく、研究の余地が大きいのだそうだ。
回収するために利益以上のお金がかかるということは、それだけエネルギーを消費しているということで、やはり資源的には釣り合っていないのだろう。今の段階ではリサイクルのコストがそのまま捨てるコストを上回っており、リサイクルすればするほど資源は減っていくということになる。ではなぜ、やればやるほど損をするリサイクルをしているのだろうか?
単純に考えるに、日本に世界の希少金属の2割が蓄えられていて、それら全てがただ捨てられてしまったとしたら、利用可能な世界の希少金属が2割減ってしまうことになる。これが繰り返されれば、いずれ電子機器を作ることが出来なくなってしまうだろう。だから、リサイクルは不要だと言い切ることはできない。今は圧倒的に非効率なリサイクルだけれど、いつの日か、リサイクルした方が得になる日がやってくるだろう。しかしその日を迎えるためには、効率的な収集方法と、分解技術を模索し続けなくてはならない。
2010.12.25
初めて新宿に行ったのはいつだったろうか。僕の記憶に残る最初の新宿は、父と母に連れられて行った天ぷら屋「つな八」本店のアイスクリーム天ぷらだ。当時小学生だった僕にとって新宿はあまりに異質で広大な土地だったので、薄暗い路地の奥まった場所にある大きなお店、というぼんやりとした印象としてしか「つな八」の記憶は残っていない。今「つな八」の前に立つと、当時の記憶とのギャップを感じる。あの時、父としては本物の天ぷらを知って欲しかったのだろうが、子供の僕の目と舌に残ったのは、外側がカリッと揚がっていて、中身はバニラのアイスクリーム、その中間がやわらかい生地でできた、熱くて冷たくておいしいアイスクリーム天ぷらのことだけだった。今でもあの天ぷらはあるのだろうか。
一人で電車に乗れるようになってからは、幾度となく新宿を歩いた。専門学校へ通うために、会社へ行くために、友達と会うために、恋人を案内するために、美術館に行くために、なんとなくうろうろするために…。新宿は広く、いつも何かが変わっている。いつも人だらけでいつも混んでいて、いつも騒がしく、いつも美しくて、いつも汚い。
新宿を好きかと聞かれたら、きっと考えてしまう。大きな本屋、美術館、ギャラリー、カメラ屋など、新宿には僕の好きなものがたくさんある。でも人混みは嫌いだし、道は汚いし、ときどき変な臭いもするしで、嫌なところもたくさんある。新宿に行かずに済む用事なら、なるべく近所で済ませたい。なんとなく新しいものに触れたいときに、新宿に行く用事があるなら、腰を上げて新宿行きの急行に乗るくらいは好き、と言えるかもしれない。
ある朝7時、宿泊検査を終えて病院を出ると、人もまばらな新宿の通りが朝日に霞んでいた。今から街が始まるんだな、と思った。ふと見ると、道路脇に空になったごま油の一斗缶が置かれていた。「つな八」の本店がそこにあった。
これからもきっと、幾度となく新宿を訪れる。そしてますます、新宿への思いは複雑さを増していくのだろう。なんだか新宿って人のようだ。
2010.12.31
2010年1月1日の日記で今年の目標を掲げてみたが、どのくらい達成できたか振り返ってみることにする。
・セキュリティ技術の習得
これは具体的には「PHPサイバーテロの技法」という本をよく理解することだったのだけど、読了したもののまだあまり身についていない。ただ、年末に通った会社でのシステム設計の際にはとても役に立った。よくニュースになるウェブサイトのクラッキングがどういう方法で行われているのかもだいたいわかった。70点というところだろうか。まずまず。
・Javascriptのマスター
こちらはオライリーの「JavaScript」という辞書並みに分厚い本のマスターという意味だったが、あんまり進まなかった。読んでるうちに眠くなるし。習得度30%くらいだけれど実務にはほぼ支障ないので、どっかのレビューで読んだ「この本を読み尽くせばJavaScriptを完全に理解したことになる」というのは本当だと思う。50点。
・ActionScript3.0の習得、Cloud&WaterのFlash化
近頃Flashから遠ざかっており、Adobe嫌いが加速してしまったせいで近づくつもりもなくなってきたので、0点だけどまぁいいや。
・PythonおよびGoogle App Engineの習得、mixiアプリ制作
mixiに興味がなくなりつつあるのでmixiアプリはともかく、Pythonは面白い言語だと思う。こちらは「Python入門教室」の読了という意味に近かったが、やっぱしこれもあんまり読み進まなかった。必要に迫られないと独習は難しい。20点。
・Objective C習得、iPhoneアプリ制作
Macの雑誌に載っていた入門アプリは作れたが、それ以上は進まなかった。Appleの開発者年会費がもったいない…。10点。
・速読術の習得
進捗なし。講習を受けてみようと思っていたことを今思い出した。0点。
・簿記の習得
簿記の本と、フリーランスの確定申告の本は読んだ。ざっくりしたところはわかったが、実際の帳簿はまだ未完成。50点。
・自社サイトの立ち上げ
微動だにせず。0点。
・人脈の拡大
友人を通じて知り合った人がわずかに数人。続く人、続かなかった人。出戻りの会社でやや拡大の気配。でも能動的な拡大はほぼ無し。30点。
・ネガフィルムの現像とプリントの習得
ちょろっと現像設備とレンタルスペースのことを調べただけ。10点。
・写真の公募への出品、写真展を開く
撮ったネガの現像すらできない経済状況で写真展は無理だった。どんな写真を撮りたいのかもなんだかよくわからなくなってきた中、公募への出品もできず。10点。
・英語の習得、英語圏への渡航
経済的に渡航など夢のまた夢だったけれど、10月以降に何度かデニスさんを観光案内し、英会話を実践する機会を得られた。僕程度の英語力でも結構なんとかなることを知る。80点にしとこう。
・北アルプス登山
北アルプスは行けなかったが、高尾山と丹沢山に登った。山の魅力を再認識した。来年こそは登りたい。50点。
全体としての目標達成度は30点くらいかな。大したことは何もしていない。これだけじゃなんだから、今年のよかったことも書いておこう。
・青色申告者になるための書類をちゃんと出せたこと。
・矢野顕子さんのコンサートに行ったこと。いいものをたくさんもらった。
・デニスさんに英語を褒めてもらえたこと。NHKの「ラジオ英会話」もけっこう続いている。
・目の上のたんこぶ?だった古いWindowsパソコンを処分できたこと。
・SEO(ウェブサイトの検索エンジン最適化)がちょっとわかったこと。おかげでGoogleからのアクセスが増えたが、更新が続けられず来た人に申し訳ない気持ち。
・睡眠時無呼吸症候群の治療が順調なこと。
・町田でいい美容院が見つかったこと。
・出戻りした会社の人達と再び仲良くなれたこと。
振り返るために今年の日記を読んでみると、我ながらなかなかいい日記だと思えるものと、そうでないものとがあった。特に「ニルスのふしぎな旅」の感想文はそれを読んだ友人が本を購入したほどで自画自賛したい。日記は更新頻度を上げるのではなく、ペースを維持することの方が大事な気がする。写真はフィルム、特にモノクロのものにいいのが多かったと思うが、コダックのフィルム、ULTRACOLORで撮ったものもなかなかよかった。個人的な写真は、カラーならULTRACOLOR、モノクロならT-MAXを使っていくことにしよう。
相変わらず方向は定まらぬままだが、定まらないなりに日記は続いていく。