「かがやきの瞬間」東京都写真美術館
2011.1.30

キャビンの空気を想像する 2010.11
昨日はけんさんちで新年会。そのまま泊まらせてもらって、今日は恵比寿の東京都写真美術館で開かれている写真展、「かがやきの瞬間」を観てきた。2階が「日本の新進作家展 ニュー・スナップショット」で、3階が「収蔵作品展 スナップショットの魅力」。どちらもとても面白かった。ちなみに2階が若手作家、3階が大御所?作家と分かれていた。
若手作家の中では、ポスターのメインビジュアルでも使われていた中村ハルコさんの作品が抜群によかった。イタリアの片田舎に住む家族を撮ったドキュメンタリー的な作品群で、おとぎ話のように素朴だけど満たされている暮らしが、とても美しくとらえられている。映っている人々の表情に緊張の色が一切無いのは、きっと作者がとても親しく一家と付き合っていたからなのだろう。作者はすでに故人で、ミュージアムショップに置かれていたけど買えなかった写真集には、女優みたいに綺麗な作者の写真が載っていた。こんなに綺麗な人だから、一家の顔もほころんだのかもしれない。
収蔵作品展ではポール・フスコ氏の「ロバート・F・ケネディの葬式列車」がまるで映画から切り出してきたみたいに映像的で、ちょっとできすぎなくらいだったけれども、とてもアメリカらしい、感動的な一編になっていた。RFKがどんな人だったのか、この人が他にどんな写真を撮っているのか知りたくなった。と思って帰ってから手持ちの写真集「MAGNUM MAGNUM」を見返してみたら、一枚はすでにこの写真集で見たことがあったことに気がついた。
中村ハルコさんの作品を観ながらも思ったことは、同じ一枚の写真でも、一連の写真の中にあるかそうでないかというだけで、全く意味が違って見えるものだな、ということだった。今日見た写真の中では、グラスに赤ワインを注いでいるのを超クローズアップで撮った写真があったが、その写真だけを見てもたぶん何も感じないと思う。ワインの注ぎ口だけにピントが合わされた、ただ綺麗な写真。でも、その写真に至る流れの中でイタリアの家族の暮らしが描かれているから、ただ綺麗な写真になっていない。写真を見る人は、そこにワインを注ぐ人の笑顔や、暖かな家の中の空気を感じることができる。
中村ハルコさんの写真集を取り寄せておこうと思って、帰ってからアマゾンを見てみたら「よく一緒に購入されている商品」にポール・フスコ氏の写真集。皆考えることは一緒なのね。
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若手作家の中では、ポスターのメインビジュアルでも使われていた中村ハルコさんの作品が抜群によかった。イタリアの片田舎に住む家族を撮ったドキュメンタリー的な作品群で、おとぎ話のように素朴だけど満たされている暮らしが、とても美しくとらえられている。映っている人々の表情に緊張の色が一切無いのは、きっと作者がとても親しく一家と付き合っていたからなのだろう。作者はすでに故人で、ミュージアムショップに置かれていたけど買えなかった写真集には、女優みたいに綺麗な作者の写真が載っていた。こんなに綺麗な人だから、一家の顔もほころんだのかもしれない。
収蔵作品展ではポール・フスコ氏の「ロバート・F・ケネディの葬式列車」がまるで映画から切り出してきたみたいに映像的で、ちょっとできすぎなくらいだったけれども、とてもアメリカらしい、感動的な一編になっていた。RFKがどんな人だったのか、この人が他にどんな写真を撮っているのか知りたくなった。と思って帰ってから手持ちの写真集「MAGNUM MAGNUM」を見返してみたら、一枚はすでにこの写真集で見たことがあったことに気がついた。
中村ハルコさんの作品を観ながらも思ったことは、同じ一枚の写真でも、一連の写真の中にあるかそうでないかというだけで、全く意味が違って見えるものだな、ということだった。今日見た写真の中では、グラスに赤ワインを注いでいるのを超クローズアップで撮った写真があったが、その写真だけを見てもたぶん何も感じないと思う。ワインの注ぎ口だけにピントが合わされた、ただ綺麗な写真。でも、その写真に至る流れの中でイタリアの家族の暮らしが描かれているから、ただ綺麗な写真になっていない。写真を見る人は、そこにワインを注ぐ人の笑顔や、暖かな家の中の空気を感じることができる。
中村ハルコさんの写真集を取り寄せておこうと思って、帰ってからアマゾンを見てみたら「よく一緒に購入されている商品」にポール・フスコ氏の写真集。皆考えることは一緒なのね。