Monthly Archives: 11月 2014

キョウバシラウンジ 小林正明 Visual Communication Now! 講座に行ってきた

川の畔のお地蔵様

写真は好きだけど、いまいち写真でなにをやりたいのかが定まらない。今後もっと深く写真と関わっていきたいけれど、深く広い写真の世界に、どんな形で関わっていったらいいのだろうか。そんなことを考えていた矢先、京橋のTokyo Institute of Photography (TIP)で、写真業界の最新トレンドと今後についての講座が開かれるというので、行ってみることにした。写真素材サービスの老舗、ゲッティイメージズジャパンの小林さんによるお話。

ゲッティは1995年にロンドンで設立され、商用の写真、映像、音楽等の素材を提供している会社だ。そこで小林さんは日々大量の写真を見、「売れる写真」を探している。写真には大きく分けて、報道、広告、アートの3つの分野があるが、小林さんが扱うのは主に広告の写真なので、講座の内容としても広告写真が中心となった。「広告写真はその時代を写す」と小林さんは言う。今の写真のトレンドを知ることで、これからどう移り変わっていくかが見えてくるという。ゲッティの見る近年の写真のトレンドは「Glitch(見てざわざわする、少し奇妙な表現)」、「Point of View(主観視点、体感型)」、「Super Sensory(五感に訴える表現)」の3つ。極端に顔のブレた写真(Glitch)、歯医者のベッドの上で歯科医さんに顔を覗きこまれている写真(Point of View)、お菓子を食べている口元の超クローズアップ(Super Sensory)などを例に挙げていた。

商業写真を扱う立場からの視点ということは念頭に置きながら聞く必要があったものの、日々大量の質の高い写真に接している氏の言葉にはいちいち重みがあった。自らを写真狂と呼ぶほど写真が大好きだということもよく伝わってきたし、それが講座をずいぶん楽しいものにしていたと思う。スライドの文字は小さすぎて読めなかったけど。「ドアはノックしなきゃ開かない(写真コンテストに応募しろ)」「クリエイティブはここにある、見つける、作るものだ」「継続することが大事」「自分の作品は他と何が違うのか、明快に説明できるように」「自分の世界を客観的に見る機会は絶対に必要」など、商業写真家を目指さないとしても参考になる言葉は多かった。

講座の後には、参加者が持ち寄った各自の写真を小林さんにレビューしてもらう時間があり、僕も意見を伺うことができた。そこで聞いた小林さんの言葉も参考になったが、他の参加者の写真の完成度が驚くほど高く、自分の現在位置をまざまざと見せつけられ、たっぷりと凹んで帰途についた。

写真をやっていく一つの手段として、素材として求められているものを撮るというものがあるということがよくわかった。しかしそれは自分を時代に合わせるということなので、僕のやりたいこととは違っている気がする。やりたいことが見つかるまで、求められているものを撮るという手もあるかもしれない。そんな器用なことができるかどうかはわからないが。

映画「日本と原発」

六本木シネマートで公開された映画「日本と原発」を観てきた。数多くの原発関連訴訟を手がけてきた河合弘之弁護士が監督したドキュメンタリー。

原発の大きな問題のひとつは、そもそも興味が無いという人が多すぎるということにあると思う。より多くの人達に原発のことを正しく知って欲しい、そのためには映像しかない、という思いが監督の制作動機だったそうだ。実際、これからこの映像はその役割を果たしていくことになると思う。

福島であれだけのことが起き、またこれから電力的にも原発は不要になるにもかかわらず、なぜ日本政府は引き続き原発を動かそうとしているのか。原発をとりまく社会構造はどうなっているのか。報道が偏向するのはなぜか。原発の構造に始まり、基本的な知識から説明されていて非常にわかりやすい構成になっている。3.11以前から長年原発と向き合ってきた河合弁護士の語る言葉にはとても説得力がある。

少し残念だったのは、観客席を見渡した感じ、ほとんどが40歳以上のおじさんおばさんばかりだったことだ。原発の未来はそのまま日本の未来なのだから、若い人にこそ観て欲しいものだ。若い人達にどうやってアピールしていくかは、こういった作品の大きな課題になっていると思われた。

今日は上映初日ということで、河合・海渡両弁護士や飯田哲也らが上映後の挨拶に立たれ、日々難しい問題に直面していながらもユーモアを忘れない三氏の人柄が垣間見られて楽しかった。

原発に賛成の人も、反対の人も、また興味が無い人にも、ぜひ観に行ってもらいたいと思う。ただ、原子力ムラの息のかかっているメジャーどころの映画館での上映はまずないので、現在上映しているシネマート六本木での公開を逃すと観るのは難しくなるかもしれない。

映画「日本と原発」オフィシャルサイト

The Mirror

もうすぐ取り壊しになる銀座のビルを使った展示会、The Mirrorを観てきた。あまり大きくはないが、古めかしく温かみの残るビルの6階全てを使った展示。観客は一階ずつ各階4部屋ほどで構成された展示を順に観ながら登ってゆく構成。

まず興味を惹かれたのは3階の建築家藤森照信氏のプロジェクト。オーストリアには屋根に巣を造ってアフリカから渡ってきたコウノトリを迎えるという文化があるそうで、氏はここに「鸛庵(こうのとりあん)」というゲストハウスを造る計画を立てる。曰く「最初に立てた計画通りに全てを進めることはない。造りながら臨機応変に変えていく」「建築というのは現代の最先端の工業製品で唯一、素人でも参加できる分野。車や飛行機ではそうはいかない」。家の壁に紙を貼って、その前に椅子を置き、考えつつ壁に鉛筆を走らせつつ暖炉のデザインを決めていく氏の姿を映像で観るのは楽しかった。造りながら決めていく。最初に全部決めなくてもいい。

全展示中で最も素晴らしかったのは5階で、チベットの画僧が描いたという精密な仏画と、アニッシュ・カプーア氏のステンレス製の現代彫刻が同軸上に配置されている。伝統と最先端。複雑性と簡潔性。意味と無意味。様々な点でコントラストの高い対比となっていて印象的だ。仏画は教義を語るべく描かれ、観るものに全ての意味を読み解くことを要求するが、彫刻は無題とされていて、観るものの好きなように受け取ることのできる自由がある。在り方は真逆であるのに、どちらにも万人を受け入れる包容力と美が備わっているのが興味深い。

いずれも簡潔な展示だったがそれぞれの展示が楽しくいい展示会だった。ビルの歴史の最後にこういう企画が行われるというのはとてもいいことだと思う。定期的に開かれれば観に行きたかったがこれが最後というのが惜しまれる。

落日の田園

今年の初めに千葉の田園地帯でサイクリングしたときに撮った写真。日が落ちた千葉の山中は少し命の危険を感じる程寒かった。冬のサイクリングをなめていた。

I took this picture when I was cycling in a countryside of Chiba prefecture in early this year. It was dangerously freezing in the mountains in Chiba after sunset. I underestimated about winter cycling.

ものを書くということ

写真の解像度を上げたので、ブログを見るディスプレイの大きさに合わせて最適な画像を読み込むように変えた。そんなこんなで夜中になってしまったので何かもっとむずかしいことを書くつもりだったのに今日はもう無理です。

考えたことや感じたことを書く場所があるということは、何かほっとする感じがあるものなんだったな、と、バスに揺られながら思い出していた。

再開しました

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やっぱり読んだ本の感想などを書く場所がないと消化不良な感じがしてモヤモヤするので、ブログを再開することにした。ヨーロッパ旅行記は途中のままだけど、近いうちにダイジェストにしてまとめたいと思います。去年行った紀伊半島旅行も。久しぶりに記事を書くのに、好きなブログを参考にしなければならないほど書き方を忘れている。書くネタはずいぶん貯まっているので、英語の練習も兼ねて、ちょっとずつリハビリしつつの再開です。

I decided to restart my blog for make remark of the books etc. I’ll make the digest of travel diary in Europe. Also I’ll write up about my travel in Kii peninsula last year. I forgot all about the blogging and had to refer my favorite blog. I have a lot of stories to write, so this is a restart with rehabilitation. It’s also the practice of english writing.